無楽斎の極小右記

日々の雑感や読んだ本のこと、また西荻窪 をメインとした杉並区とその周辺の街歩き情報を中心にアップします。

タグ:詐欺

以前、吉野の戯言をそのまま掲載した「政界往来」

http://seikaiourai.jp/1208/120824.htm

について取り上げたことがある。

http://murakusai.doorblog.jp/archives/23068274.html
(ここのオーナーはゴルフ会員権詐欺で逮捕されたという水野健氏。
リゾート会員権詐欺Do-luckを運営していたこともある吉野幸則とは共通点がある。)

その際、入居している筈の建物に「政界往来社」の名前がないことを指摘した。

画像1


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今日も江戸しぐさネタですぞ。

江戸しぐさ 先入観防ぐ「三脱の教え」

http://www.asahi-mullion.com/column/edo/60412edo.html

『江戸のルールでは、初対面の人に「年齢」「勤め先」「身分」を聞いてはいけないとされ、これを「三脱の教え」といいました。』

江戸時代の人たちに「勤め先」を持った人が果たしてどれだけいたことやら。

年齢はともかく、相手の身分なんていちいち聞かなくとも見た目でわかるだろうに。

こういうことが紹介されているようでは、やはり江戸しぐさは江戸時代のことに無知な人が捏造しているとしか思わざるをえない。

サイバーブレイン社についてヨイショしている、ネットワークビジネスという名のねずみ講を紹介する悪質なサイト

http://natsumi-san.seesaa.net/
(閲覧不可だと思っていたが、見れました。失礼)

「ネットワークビジネス(MLM)完全在宅で成功する唯一の方法とは??被害、苦情、口コミ評判を抑えて大成功!!」
に昨日ちょっと書き込みしたら、すぐにサイトが閲覧できなくなりました。(と思ったが、一時的に見れなかっただけで、
今は見れるようだ。ああ恥ずかしい。面倒なのでこのまま記事を書くことにします。)

書き込んだ内容はこちら。

http://web.archive.org/liveweb/http://natsumi-san.seesaa.net/article/309232140.html?reload=2013-05-13T22:40:55

ああ、こちらが直接のURL。

http://natsumi-san.seesaa.net/article/309232140.html#comment



投資詐欺ウオッチャーから見て、常識的に考えれば投資詐欺であるように思われる「フューチャーズプラン」。ようやく新聞記事に。

http://www.asahi.com/national/update/0101/SEB201212310040.html

この組織には途中まで全く注目していなかったが、あることが原因で俄然注目することになった。

http://ameblo.jp/ifc-will/entry-10867153134.html

「4月19日にフューチャーズプランとIAグローバルの株式交換が行われて、フューチャーズプランにお金を出した人に、IAグローバルの株券を分配するような話があったようなのですが、その後どうなったのでしょうか?」

とある。以前の記事で取り上げたように

http://murakusai.doorblog.jp/archives/21719725.html

バルチックカレー詐欺と構図が同じなのだ。
恐らく同一の組織ではないかと考えられる。
共通点は他にもある。

http://polestar.0510.main.jp/?eid=875390


そう。やはり例の「L’ALBAホールディングス」とも人脈が共通しているのである。
実に怪しい。今後いろいろなところに情報提供するとしよう。


しばらく前から、知人の親族がバルチックカレー詐欺の被害者である関係で、この詐欺について色々調べていることは先の記事にて前述したとおり。

この詐欺に特徴的なのは、被害者が何人かブログを立ち上げていて、被害者同士が意見を交わしているんだけど、それを読むとやはり被害者自身のリテラシーの無さが著しいことであろうか。
なんていうんだろうか、加害者側の言い分を垂れ流している人物が非常に多かった(過去形で書いたが、最近も減少してはいるようだが、未だにいるのだ。)ことだろう。当然その中には、投資者を装った加害者側の書き込みもあるのだろうと思うが、他の詐欺と比較してもかなり酷い。私が知人に紹介したこの件に詳しい弁護士によれば、業界でもかなり有名なIという弁理士も投資者なのだそうだが、何の知識もないのに思い込みだけは激しく、周囲に悪影響を与えているとのことだ。こういう人物が一人いるだけで、被害者の加害者側への訴訟活動が抑制されてしまうことになってしまうのだが、本人にはそういう自覚もない救い難い馬鹿であるようだ。

敢えて言えばこの弁理士のような人物、その真偽を分析する能力もないのに詐欺師側の言い分を垂れ流すような被害者の存在自体が、投資詐欺の二次被害を産んでいると言えよう。

土曜日夜から風邪をひいて調子が悪い。

以前、証券取引等監視委員会HPで公表された処分案件について何件かコメントしたんだけれども、そのうちにある案件についてその続報を書くつもりだ。
かなり興味深い内容になるのではないかと思う。

もう一つは、ある上場(東証1部ではない)企業について調査したことを書くつもりだ。
これはよくある投資詐欺企業ではないので結構ヤバい案件だと考えられ、今のところ「書くつもり」ということにしておく。

(2012/12/31追記)
この記事を書いたあと、太田さんより各種のご指摘・ご教示があり、以下の文章の私の疑念や疑問点については解消していることを追記します。

太田さんには、各種ご教示について感謝申し上げますとともに、お詫び申し上げます。


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怪しげな詐欺っぽい記事。それは「水素水は本当に効くのか?」という記事だ。

早速週刊文春から引用しよう。
『水素の健康面での効果が注目されるようになったのは(中略)太田成男教授らの研究グループが(中略)医学的効果が知られるところとなった。』とある。

何だか今までに何度もあったいかがわしい「水商売」ではないかと疑ってしまう。

疑わしいのは水素水の有効性を主張する太田氏の以下の文章。

http://shigeo-ohta.com/ミトコンドリアについて/#16

『クロレラを摂取するときに気をつけること(2012.10.9)
 先週末9月7日は、大阪でのミトコンドリア病患者家族の会で講演してきました。90分間のちょっと長い講演でしたが、皆さんたいへん熱心に聞いてくださいました。また、多くの方がこのブログを見ていてくださっている事がわかり驚きました。
クロレラ(クロレラ工業のクロレラがお勧め)を筋肉は細くなったマウスに与えると改善したので、健康食品として定着しているクロレラはミトコンドリア病の改善にも期待できるという話をしました。このことについて、クロレラの副作用はないのかとの質問がありました。クロレラには、ビタミンKが豊富に含まれていて、ワルファリンなど抗血液凝固薬の作用を低下させますので、抗血液凝固薬をつかっている場合は気をつけてください(たぶん、そのような例は少ないとおもいますが・・・)。』

太田氏が実験で調査したのはあくまでもマウスでのことなんだけど、彼は人間に対しても「健康食品として定着しているクロレラはミトコンドリア病の改善にも期待できるという話をしました」そうなのだ。研究者として軽率に過ぎるのではなかろうか。

このように軽率な主張を行う太田氏は、体内の活性酸素と水素が化学反応を起こして水になるといっているが、通常水素と酸素を合わせて水になる際にはエネルギーを放出するのだ。水素を燃焼させて(すなわち酸素と結合させて)水になることを考えると良い。
そんな反応が体内で行われるのだろうか。実に疑わしい。

この記事では美肌、メタボ、認知症、動脈硬化、セックス…って何にでも効くってことを言いたいようだけど、そんな万能薬のようなものがあるはずない。医学に詳しい人が見れば、これだけでも詐欺じゃないかと疑うに充分ではなかろうか。

石原都知事が募った寄付金、宙に浮いたままなんだが、当初の目的外に寄付金を使用することなんぞ出来ないし、結果としてその処理がややこしくなるであろうことを見越しての辞任なのであろう。
石原慎太郎による尖閣諸島買います詐欺、なんて呼ばれること必至ですからね。

アメジストを名乗る業者が私の携帯に、出会い系サイトと考えられるものへの勧誘メールを送信してきた。一言で言えば、出会い系詐欺ですな。
何故詐欺だって?文面を見ると、全くリアリティがないんだよね。足りない頭で文章を考えている詐欺師のお兄さん達の知的水準が低くて哀れである。
info@a-methyst.comからメールが送信された人は要注意。

http://www.fsa.go.jp/news/24/syouken/20121012-5.html

「AIJ投資顧問株式会社事案を踏まえた資産運用に係る規制・監督等の見直し(案)に係る御意見の募集の結果及び「金融商品取引業等に関する内閣府令」等改正案の公表について」

その中で、
「金融商品取引業者等向けの総合的な監督指針(本編)(新旧対照表)」が公表されている。

http://www.fsa.go.jp/news/24/syouken/20121012-5/07.pdf


注目しているのは改正案のこれ

「(4)厚生年金保険法の規定による投資一任契約についての留意事項
1 顧客である厚生年金基金が、厚生年金基金令第39条の15第1項の規定 により、特定の運用方法に集中しない方法により年金給付等積立金を運 用するよう努めなければならないとされていること(以下、「分散投資義 務」という。)を踏まえ、厚生年金基金により分散投資義務が履行されて いないおそれがあることを認識した場合に、当該厚生年金基金に対して その旨を通知するための適切な態勢が整備されているか。また、当該通 知を行ったにもかかわらず、なお分散投資義務に違反するおそれが解消 しない場合において、例えば運用指針の変更の検討を当該厚生年金基金 に対して求める等、協議を行っているか。更に、当該協議を経てもなお 分散投資義務に違反するおそれが解消しない場合においては、最終的に 投資一任契約の解除を含めて検討を行う等、当該厚生年金基金が分散投 資義務を履行することを確保するための必要な方策を講じることとして
いるか。」

分散投資義務が課せられているのは「厚生年金基金」。であるにもかかわらず、上記のようなことが業者に求められているのだ。欧米では考えられないことである。
日本らしいパターナリズムと言えばそれまでなのだが、厚生年金基金の職員をほとんど振り込め詐欺被害者の老人並みに扱っている。厚生年金基金職員を馬鹿扱いまたは犯罪者扱いしているのである。
こういうナンセンスな規制で、健全な市場まで萎縮するだろうし、業者側が負担するコストも増大して、結局は基金受給者の負担となるのである。

予想通りと言おうか、詐欺案件として長野県警がアール•ビー社に家宅捜索に入ったようですな。
今回の案件は比較的単純な詐欺なので大丈夫だとは思うが、金融関係の詐欺で少し複雑なものになると、専門家や、専門知識を持った捜査員のいない県警レベルの警察では中々操作できず、立件が難しいらしい。
私、そっち方面は結構詳しいんで、定年退職後にでも雇ってくれません(笑)?

今日のフジテレビ スーパーニュースの特集は秀逸だった。
EM菌なるもの(光合成細菌だと称しているが、市販されている商品には乳酸菌しか含まれていないようだ)を散布することによってセシウムを減少させることができると詐称している比嘉照夫を追求したものだ。
実験結果からEM菌に効果のない点を追及されて比嘉照夫が満足に反論できず、波動がどうのこうの、疑似科学特有のタームを持ち出して必死に誤魔化そうとしていたのは滑稽であった。
元々科学に詳しい人は、比嘉照夫の言動やらEM菌とやらを嘲笑していたんだけど、マスメディアのレベルで報じたのは、今回が初めてではなかろうか。
比嘉照夫は琉球大学名誉教授らしいんだけど、琉球大学の皆さんに科学のリテラシーはないんですかね。

    江戸しぐさと称するものを推進する人たちがいる。

    ウィキペディアによれば、「江戸しぐさ(えどしぐさ)は、日本における江戸町方の商人道、生活哲学・道。」とのことであり、具体的には、

「しぐさは仕草ではなく思草と表記する。もともと商人しぐさ、繁盛しぐさといわれ、商人道、哲学として語られる。多岐にわたる項目が口伝により受け継がれたという。現代の世相に鑑み江戸人の知恵を今に生かそうという観点から教育界などで注目され始めている。かつ、一部小中学校の道徳の時間にも取りあげる動きも広がっている。商家に伝わる門外不出の未公開の処世術あるいは、倫理観、道徳律、約束事ともいうべきものであろうが、未公開かつ口伝であったことから正確たる文書は現存せず芝三光(しば・みつあきら)(本名=小林和雄)とその後継者により普及されてきた。評論家の牛島靖彦によればそもそも商人(あきんど)しぐさを「江戸しぐさ」と命名したのは、江戸講最後の講師とされる、芝三光であるという。本件江戸しぐさを伝えてきたのはわずか一人であり、存在とか内容についても江戸時代の常識と一致しない部分があると批判する意見もあるが、商家の精神とか江戸人の知恵がちりばめられており、その本質とか存在意義を著しく損なうまでには至っていない。その後、芝の弟子の一人であった越川禮子が後継者として名乗りを上げ、NPO法人を設立し江戸しぐさの普及宣伝活動を行っている。」とある。

この「江戸しぐさ」について、私はかねてより如何わしいと感じており、それは自分だけがそう思っているのかと考えていたが、
杉浦幸徳さんという方が、その怪しさについて5年程前に既に指摘されていたことがわかった。

http://sugikoto.cocolog-nifty.com/kotoku/2007/03/post_dca7.html

    もう覚えてはいないけれど、私が「江戸しぐさ」に疑いを持つようになったのは、杉浦さんのサイトを閲覧したからかもしれない。(2013/9/3追記 パオロ・マッツァリーノさんの著書を読んだからだと判明。)

    さて、具体的におかしなところを指摘してみよう。



①「しぐさは仕草ではなく思草と表記する。」とあるが、「未公開かつ口伝であったことから正確たる文書は現存せず」であるはずなのに、なぜ「思草と表記」すると言えるのだろうか。「多岐にわたる項目が口伝により受け継がれた」というより、その実在を証明する文書は何一つ残されていないのではないか。


②最近削除されたのかもしれないが、以前は、江戸しぐさのサイトには、「江戸しぐさは、明治政府から弾圧された。」とあったのだ。

    「倫理観、道徳律、約束事というべきもの」という、人畜無害としか言いようのないものが弾圧されたというのだ。
「商家に伝わる門外不出の未公開の処世術」なのにである。それも文書が何一つ残っていないはずなのにである。

    明治政府はなにをもってこの程度のものを弾圧が必要な程の脅威としたのだろうか。明治政府が求める理想的な国民像と、江戸しぐさが理想とするものに、わざわざ弾圧をしなければならないような違いはあるのか。
    また少数のものにしか伝えられなかった「正確たる文書は現存」しない(たった約140年前のことなのにである)ような道徳律のようなもの、「未公開かつ口伝であった」ものを弾圧する必要があるのか。
出版も何もされていない「未公開かつ口伝であった」ものを弾圧することが物理的にはたして可能なのか。明治政府に弾圧されたという証拠、弾圧したという証拠も全く何一つ残っていないのである。たった一人の人間の「口伝」で、その存在を歴史的事実とするのは異常ではないか。


③サイトには、「江戸時代は、260年以上もの間、戦争のない平和な社会が続いた、世界の歴史においても例のない時代でした。その平和で安心な社会を支えたのが「江戸しぐさ」という人づきあい、共生の知恵です。」
とあるが、

http://www.edoshigusa.org/about/concept/

「未公開かつ口伝であった」ものが、江戸社会を支えるほど普及していたはずがないではないか。「商家に伝わる門外不出の未公開の処世術」ではないのか。この程度のことでも、主張に整合性がないのはどういうことか。


 ④個別の「しぐさ」のおかしさについては面倒なので一々言及しない。
1番嘘だとわかりやすいものだけ記しておこう。
サイトや出版物では、「時泥棒」として、「断りなく相手を訪問し、または、約束の時間に遅れるなどで相手の時間を奪うのは重い罪(十両の罪)にあたる」と主張している。

http://www.edoshigusa.org/column/vol31/

既に言及した杉浦さんのブログに詳しく書かれているので、内容についてはご参照願いたい(他にも幾つか言及されているが、どれもごもっともな内容です。)が、一言だけ書いておこう。
当時、時計を所有する人はほとんどいなかったので、約束の時間に遅れることなど当たり前であったはずである。


 さて、これらの相矛盾する「江戸しぐさ」に関する主張について、全てを合理的に説明することができるとすれば、「江戸しぐさ」は捏造であるということであろう。
   もしそうではないというのであっても、少なくとも、現存する証拠が何一つない現状で、「江戸しぐさ」が存在したものとして、NPO法人が教育機関などを巻き込んで活動するのはいかがなものか。
少なくとも、検証に耐えうる証拠が見つかってからでも遅くはないだろう。 
    今のところ、学問的に見て、「江戸しぐさ」と呼ばれるものが実存したと判断できる根拠は全くない
(そう言えば近現代史の専門家は無視しているのかな。でもこういったものを放置しておくと、かつての「旧石器捏造事件」のように、取り返しのつかないことになってしまってからでは遅いのではなかろうか。)
し、失礼ながら、現在の「江戸しぐさ」推進派の行為は「江戸しぐさ的な精神」に反すると思われるのである。

    井狩春男なる人物がいる。コラムニストと言えばいいのかな。以前、週刊ダイヤモンドに「これは売れる!」というコラムを連載していたんだけど、そこで「光に向かって100の花束」という本を取り上げて絶賛している。 

    この本の著者は実は高森顕徹なる人物で、カルト宗教である「親鸞会」の代表者である。
    私は取り上げられた当時、社会的に問題のある宗教団体の著作物を取り上げるのはいかがなものかと週刊ダイヤモンドに抗議したが、無視された。けしからん!

    その後、井狩春男氏は、いわゆる自費出版詐欺だといわれている新風舎にも深く関わっている事が判明。それが判明したからかどうか定かではないが、自らのホームページも閉鎖している。
無論どちらの件についても謝罪などしてはおらず、だんまりである。

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