無楽斎の極小右記

日々の雑感や読んだ本のこと、また西荻窪 をメインとした杉並区とその周辺の街歩き情報を中心にアップします。

タグ:書評

週刊 歴史のミステリー 第2号(デアゴスティーニ•ジャパン)

    こういう分冊本(と言えばいいのだろうか)の読者ってどんな人なのだろう?
出版社としては、どういう人たちを読者として想定しているのだろう?さっぱり分からない。

    出版物としては、勝手に想像してしまうが、よく文庫本としてマイナー出版社を中心に出版されている雑学本(○○研究会編となっていたりするが、特にそのジャンルに詳しいわけでもない、実質的には無名のライターさんが執筆しているもの)に、写真やイラストを加えて見栄えを良くし、お値段も数十倍にしたもの、という位置付けで良いのかな?

    内容としては、甘酒を十分の一以上の水で割ったような薄さで、特に読みたくなるようなものではない。
   本号では、徳川家康の晩年は影武者だった!?などという、珍説(出所すら書いていない)を紹介してしている。論外。
シリーズ名を「週刊ムー」に変更しては如何であろうか?

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「食品の迷信」(芳川 充)

以前に読んだことがあるような気がするんですが、図書館で見つけて再読。

・アメリカが輸入拒否した食品は中国産のものより、日本産ののもののほうが、比率が高い。

・中国が日本に食品を輸出する場合、輸入業者がその安全性を確かめている。

・日本に輸出する食品を作っている中国の工場は、HACCPやISOの認証を受けている。日本では、大手以外にこれらの認証を受けている工場はほとんど無い(しかし、だから日本の食品工場で生産された食品が危険だ、という訳ではない)。

・日本では有機栽培、無農薬栽培といった表示は禁止されており、本来は「特別栽培」としなければならない。但し、罰則は無い。

・天然肥料の農作物は、細菌の付着が多い(無農薬だからと勧められても、生でかじらないように)。

・中国産の毒餃子、最初の10人の被害者以外に、被害の訴えが日本国内で5000件以上発生したが、全て毒は含まれていなかった(よくネット上では中国人の民度が低いなどと言っている人がいるけど、他人のことは笑えません)。


他にも読み甲斐のある本なので、お薦めです。

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