無楽斎の極小右記

日々の雑感や読んだ本のこと、また西荻窪 をメインとした杉並区とその周辺の街歩き情報を中心にアップします。

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    何度も記事にしてしまうことになってしまったが、いじめの件である。
あまりアクセス数が多いとは思えない私のブログでアクセス数が最も多いのは、五輪閉会式の件を除けば、いじめ関連の記事である。お子さんをお持ちの人にとっては当然見過ごすことの出来ないトピックスであろう。

    私は以前このブログで、「教師にしろ教育委員会にしろ、担当者の属人的な能力に依存せざるを得ない」ことが問題点であると指摘した。それをもう少し詳しく書くとしよう。
この属人的なものに頼らざるを得ない状況、恐らく昭和30年代頃までは有効であったかもしれないこの状況がいつまでも続くはずはなかったんだけれども、教育者側ではなく、父兄の側(金八先生なんかを見ていたような人達)に不幸な幻想が残ってしまっているのだろう。
実際のところ、一般企業のリスクマネジメントを取り入れたほうが良いのだけれども、抵抗があるのかもしれない。

    どういう考え方かと言えば、例えば原発問題で言えば、原発は必ず事故を起こすものであると仮定して(本来科学というものはそういうものなんだけど、「絶対安全」ということにしておかないと、原発を建設する事が出来なかったという理由で、滑稽な安全神話が流布されたんだろうけど、ここでは言及しない)、あらゆる不測の事態に対応した危機管理を用意しておくことなのだ。

    いじめ問題で言えば、理想論は別にして、必ずいじめが発生する事を予め予測しておいた上で、その被害を最小限に食い止める対策をしておくべきであったし、今も勿論対策すべきなのだ。

    繰り返すが、いじめは必ず発生する。根絶することは残念ながら出来ない。必ず発生するいじめ事件に対して、わざわざ抗議活動をしたからといって、いじめ問題を解決するために何の役にも立たないどころか、有害であるとしか言いようがない。必要なのは、考えなし人間の憂さ晴らし的行為ではなく、必ず発生するいじめの被害を最小限に食い止めるための方策、いじめが原因の自殺が発生しないよう考えることである。

大津のいじめ問題なんだけど、加害者とされる人物の家庭に嫌がらせ・脅迫の電話や手紙が殺到しているらしい。

どれだけ、加害者の行為が悪辣であっても許されない行為だ。
結局のところ、安全地帯からこういう嫌がらせを行うようなクソどもが、立場が変わればいじめに加わるのだと、まぁ馬鹿でなければ容易に想像できる事なんだけど、こいつらはそういう想像力もないほどの救い難い馬鹿なのであろう。

もし私が加害者の家族なら泣き寝入りはしない。まず、電話は、発信者番号がわかるものに交換し、非通知のものには出ない。手紙も差出人の住所氏名が掲載されていないものは受け取り拒否。偽名で記載があって開封し、卑劣な内容のものがあれば、当然自分の指紋をつけないようにして、脅迫容疑で刑事告発。

私が右翼なら、いつから日本人はこうも卑しく醜くなったんだろうと嘆くところなんだけど、恐らく、昔からなのであろう。
最近は無職・フリーターが増殖していることもあって、気×××の暴走がエスカレートしているのだろう。

大津 人違い中傷に恐怖の日々
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012072302000092.html

など。

例え人違いでなくても、いじめを批判すると称する人間(私は、正義漢ぶった単なる出来損ないの嫌がらせだと思う)が匿名で人を攻撃することほど卑劣な「イジメ」はないし、それをイジメだと気づかないか、またはわかっていても勝手に正当化している独り善がりなクズには反吐が出そうなほどの嫌悪感を持ってしまうが、それが「人違い」とは…。
あえて放送禁止用語を使わせていただくが、まさに狂っているとしか言いようがない。異常であり、病的である。


    大津のいじめ事件について、実は、学校等行政側の落ち度について批判したり、関係者の責任を云々する文章は書かぬつもりだ。そういうものは、普段の自らの鬱々した生活の憂さ晴らしをしたい連中がどうせ嫌という程書いているに違いないからである。
という訳で、今回でこの件に関する記事はひとまずおしまい。

    さて、もし仮に私の子供がいじめられていた場合、私自身が学校や、加害者本人とその親、教育委員会や警察に対してどのように対応するか、色々と考えるんだけど、結論は出ない。恐らく正解はないのだと思う。

    教育界で問題点を挙げるとすれば、いじめ対応だけに限らないのだが、教師にしろ教育委員会にしろ、担当者の属人的な能力に依存せざるを得ない現状だ。
    昔の教師は社会的地位も高く、収入もそれなりの額が得られたのだけれども、今は、総合大学における教育学部のレベルは低い方だし、教師という仕事も周りから尊敬されることが少なくなって、優秀な人材が教師となりたがらない。
    このような中、いじめにしろ、モンスターペアレント対応にしろ、教師の個人的な能力に依存した対応が行われていることが問題であろう。
    これを解消するのは容易ではない。学校だけに限っても、ある種のマニュアル作りはもちろん、義務教育過程であっても、加害者に対する停学・退学処分が出来るように制度を変更することが必要である。
もちろん、執拗ないじめが発生すれば、即警察が対応すべきであることは言うまでもないが、ここでは論じない。

    今現在、子供がいじめを受けているとわかっている場合、当然ながら、教育システムの改善なんぞ待つ余裕もないだろう。
そのような中、子供を自殺に追い込まないための、簡単でいつでも出来る手段は恐らくただ一つ、学校に無理に通わせないこと。休ませること。
義務教育だろうがなんだろうがしょうがない。親が子供を安心して学校に通わせることができないのであれば止むを得ない。
悩んでいる親御さん、明日から出来ます。

先日の記事で、爆破予告した男はどうせ無職かフリーターだろうなんて予想したが、思いもかけず別の事件の容疑者が逮捕。

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2012071200242

無職は無職だったが、なんと69歳。馬鹿すぎる。69歳の無職男が天誅を下す(笑)。
天誅とは、
・天の下す罰
・天に代わって下される罰

のことですね。69歳の無職男が天に代わって(笑)。こういう頭のおかしな連中、昔はいなかったような気がする…と思いたいが、当然いたはずだ。昔は報道する側も分かっていてこういうキ印な方々の起こした事件には触れないように配慮していたかと思うのだが、最近はこういうキ印男の行為にも賛同するような馬鹿が増えてるから、そういう意味では時代が変わってしまったなと。


余談だけど、少し気になるのは、この大津市、教祖様が仏教をまるで理解できていないことで一部の人には有名な幸福の科学が学校を設立しようとして、地元から反対運動を受けているんですね。
幸福の科学って確かその教祖の子供がいじめられたとやらで、いじめ反対キャンペーンなんかやっているようなんだけど、すごく嫌なタイミングですな。


    先ず私の体験を書いてみよう。とは言っても、私が受けたのは小学校高学年時に1年程言葉でからかわれたという程度であり、暴力を受けたとか、無視されたとかいうことに比べればたいしたことはないんだけど、当時は勿論悩んでいた。

    いじめられた理由は、今から考えればいくつかある。
・貧しかったこと
・親との年齢が離れていること
であろう。

   「親との年齢が離れていること」については説明が必要だ。
親が38歳の時私は生まれた。私の親は昭和一桁生れ。私の同級生の親は若い人は戦後生まれで、私の親とは一回り歳が若かった。
昭和一桁生まれと戦後生まれの人との価値観には大きな違いがあることは言うまでもないことだけど、私は、昭和一桁生まれの人間の価値観やら何やらを刷り込まれて生きていたのだ。

    友達の親と価値観などが大きく異なる親を持つと、子供は苦労するよね。
着せられる服のセンス、弁当に入れられるおかずの種類。言葉遣い。ゲームなどを買ってもらえるか否か。テレビを自由に見られるか否か…。
ほんのちょっとした差が原因なのだろう。期間としては1年強だったか、からかわれ続けた。
しかも我が家は貧しかったのでその苦しみが倍増したように感じられた。

    どうして克服したか?
それはねぇ、あるクソ野郎(笑)が、目の前にやってきたので、ボディーブローを一発お見舞いしてやったんだよ(笑)。あの時はスッキリしたねぇ(笑)。それからは特に無かったなぁ。

    中学校に入学した時は、それとは知らずに当初入部した部活に学校の番長が所属していて(笑)守られていたような感じで、誰からも手は出されませんでしたね。自分の実力じゃないけど。
    中2、中3になればその番長は当然いなくなるんだけど、何故か不良グループと普通に話のできるポジションで、特に迷惑を受けることなど無かった。中3の頃には、学校で5本の指に入る優等生だったこともあるのかもしれない。

    サラッとした自慢話はさて置き(笑)、他人からいじめられやすいタイプを考えてみよう。

・体が弱い
・成績が良くない
・大人しい
・優しすぎる
・親が変わり者
・貧しい

    他にも色々考えられる。そもそも理由などないのかもしれない。
ここに挙げた中で、「親が変わり者」とは何かと言うと、私の体験で言及した、「親との年齢が離れていること」と同じような要因ですね。同級生との会話が合わなくなること等がおきてしまうのである。


    本来いじめられたら学校、教育委員会、警察、親に相談するのがいいのだろうが、大津の事件を見てもわかるように、なかなかうまくいかないことも考えられる。
    特に親は本来子供の味方なんだけど、親が上手く対応できる保証はない。また例えば、その親の存在そのものがいじめを受ける原因だと子供が考えれば親には相談しないだろう(私も相談しなかった)。
    かといって、完全な対策をしていじめをなくせ!等理想論を行政に求めたところで、いじめがなくなるわけではないし、現在いじめを受けている人達が助かるわけでもない。

    では、現在いじめを受けている人はどうすればよいのか?
もちろん親や上記各行政などに相談できるのであれば相談すべきであるが、それで解決しない場合の話である。

    ひとつはいじめを受けているという証拠を残すこと。これは水掛け論にならぬよう必ずやっておきたい。後々のことを考えて行動しよう。民事でも刑事事件でも証拠が何より。

    もうひとつは、時間的に余裕があれば体を鍛えること。そう、自殺するぐらいなら仕返しを。何故苦しめられている自分が自殺するのか?馬鹿馬鹿しいではないか。効果的なのはいじめている側のメインキャラの人間を相手にすること。もちろん殺したりしてはいけないよ。
相手となるべく「力の差」がない方が当然ながら望ましい(だから体を鍛えるべきなのだ)が、相手が油断している時に奇襲すればよい。


    そうそう、今回の大津の事件でスポーツ紙をチラ見したら、「ネットで抗議デモ予告」とか書かれている。何でも抗議デモ、まさにバカの一つ覚え
他人の不幸に便乗して、何の効果もない(いじめられた人が自殺したあとに抗議のデモをして何になる。単なる嫌がらせだろう。)ことをして惨めな自分の憂さ晴らしをするネット住民は最低である。




    大津中学生の自殺事件。
    行政側の対応が悪いのは、加害者とされる人物の親が地元の有力者であることからであるらしい。
元々こういういじめ事件では、行政側の動きが鈍くなることはよくあることだ。

    私は、いじめが発生したら、被害者やその両親は躊躇することなく警察沙汰にすればいいと思う。警察が動かないようであれば、弁護士を活用してもよい。
問題は生徒間の友情がどうのこうのいう牧歌的なものではなくて、もはや刑事事件なんだとはっきりさせた方がよい。
    いじめる側も、前科者になって、人生を棒に振ることを覚悟の上でいじめればよい。それでもいじめるのかな。

    さて、余談だが、その中学校に爆破予告を送った奴がいるとのことだ。脅迫状の文面やその内容から判断すると思考回路が幼稚なので、犯人は未成年者或いは無職・フリータなのではないかと推測する。

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