無楽斎の極小右記

日々の雑感や読んだ本のこと、また西荻窪 をメインとした杉並区とその周辺の街歩き情報を中心にアップします。

タグ:テロ

テロと断固として戦う。
すなわち、人質などに犠牲が出ても止むを得ないという考えだ。
その是非は言わない。

但し、これは今回のアルジェリアの件だけではなく、北朝鮮の拉致被害者問題にも言えること。
拉致被害者の家族にそこまでの覚悟はあるのだろうか?

9.11のアメリカのテロ後に開催されたライブ「 A Tribute to Heroes」で最も印象的だったのは、ニール•ヤングが歌った「イマジン」。当時アメリカで事実上放送禁止となっていたイマジンを敢えて歌った反骨のロックンローラー、ニール•ヤング。カッコいいよねぇ。
是非youtubeで確認するように。

埼玉の私大生(19)が2週間かけて大津に行き、市の教育長に金づちテロを敢行したというニュース。こんな奴も出てきそうな予感はあったが…。未成年とはいえ、大学生。その行為が物事の解決に繋がることはない、ということすら考えないのかと、その幼稚さに愕然とする。自分の何らかの憂さ晴らし(大津に行くのに2週間では、貧しそうだし。)の為やったことなのかも知れないが…。
2週間の間、「自分が馬鹿なことをしようとしている」と我に帰ることはなかったのか?

我々は様々な「異常者」のいる社会の中で生きているのである。

この悲惨な事件については、異常なほどメディアに取り上げられたので、皆さんもよく覚えていると思う。
なぜ異常かって?
この事件、容疑者は確かに無免許だったけれども、故意ではなく単なる過失による事故なんだから、今までならメディアが大騒ぎするものではなかった。
サンスポの記事にはこうある。

http://www.sanspo.com/geino/news/20120424/acc12042405050002-n2.html

『「優しくて、よくやってくれた」とはにかむような表情で××さんを語った●●さん。「加害者には死んで償ってもらうしかない」。突然逝った妻が着ていた服を腕に抱え、声を振り絞った。』

もちろんこの事件は悲惨なものだったし、遺族の悲しみはもう文章化する以上のものであることは確かである。

しかし、被害者家族の「加害者には死んで償ってもらうしかない」発言を看過するわけにはいかない。
あえてキツい表現をすると、「たかが」過失による事件が原因なのに、この発言は如何なものか。
過失事件において、少なくとも刑法を持ち出すまでもなく、近代国家では、「加害者には死んで償ってもらうしかない」という思想の持主が納得するであろう判決が下されるはずはないので、この発言が意味するところは、被害者家族による「復讐」なのであろう。いくら被害者家族のコメントであろうと、そのまま記事にしていいものではない。





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