先日ちょっと言及したように(といっても誰も見てないか)、馬鹿げた本のことについて書くことにしよう。実は別のブログで一度取り上げたことのある本なのだが、その際は立ち読みで得た情報を元に書いていたので、正確な批判が出来なかったのではないか、との懸念があったのだ。今回は、きちんと批判するためにわざわざ一冊購入したのだ。Amazonで買えばよかっと後で後悔したが、後の祭りである。
著者に金が入る形で批判するのだからフェアだよね、と自分を慰めている。
そういえば、書名を書いていなかった。(題名には書いたけど)

「ヒトは世界最速の動物だった(高岡英夫著)」である。
高岡氏、Wikipediaによれば、何らかの論文を発表しているような研究者ではないようだ。独自理論を吹聴する、私が言うところの「自称する」方のようですね。
まぁそれはいいでしょう。
以降、敬称略である。
本書からの引用文については、必ず『』をつけることにする。

『序にかえて』は具体的な内容がないので飛ばしますね。

第一章p19 『オオカミ少女の走力を推測する』
『アマラとカマラを発見し養育したとされるジョセフ・シング牧師によると、(中略)本書を進めるに際し重要と考えられるのは、二人がほぼ始終四足だったことと、四足で走るとそのスピードが大人でも追いつけないほどだったことの二点です。
生肉とミルクを好んだ、暗闇でギラギラ光る目をしていた、遠く70m離れた肉の匂いがわかった、暑さ寒さに反応しなかった、などのエピソードは、とりあえず無視してよいと考えます。』

何故、無視してよいと考えるんでしょうかね。
もちろんその理由は明らかだ。
例えば、『暗闇でギラギラ光る目をしていた』なんて、もしそれが本当であれば、遺伝的なものが原因であるはずで、オオカミに育てられたから得られるようなものではないと現在の生物学では明らかだろう。ということになればこの牧師の言っていることに信憑性が当然の如くないという結論になり、このあと高岡が展開する愚論に何の信憑性もなくなってしまうからこそ、『無視してよい』と言い逃れるしかないのであろう。

全くもってアホらしいと言うしかない。だんだん頭が痛くなってきた。
次回はP22 の暴論を取り上げることから始めよう。果たしてこの男、科学についてどのように考えているんだろうか、そのトンデモぶりをどんどん指摘して行くことにしよう。
(題名、「批判する」では生ぬるいですかね。適当なものがあれば今後変更することにしよう。)