私のブログでは、しばしば週刊文春や週刊新潮の記事を槍玉にあげる。この2誌ばかり取り上げる理由は特にない。たまたま手にとることが多いといったところだろうか。
ということで、今回は趣向を変えて、週刊現代を遡上にあげることにしよう。
タイトルは
“日本の三大メガバンクが「中国」に乗っ取られた”というもの(失笑)
今回は、面倒なので三菱UFJフィナンシャルグループを事例にしておこう。
エディネットで三菱UFJフィナンシャルグループの四半期報告書を確認すると、大株主の第三位に入ってくるのが、下の画像にあるように、
「バンク オブ ニューヨーク……」である。
本誌(週刊現代)ではこの口座は「中国投資有限責任公司」のアカウントだと断言しているけれども、もちろん確たる証拠があるわけではなく、単なる推測であるが、まぁよろしい。
ちなみに、本誌では「三菱東京UFJフィナンシャル・グループ」とあるが、正しくは「三菱UFJフィナンシャル・グループ」。
こういうミス、プロならまずしないので、この記事はシロウトが執筆しているっぽいのだけど、これまた、まぁよろしい。
この大株主が、本誌の言うとおり、中国投資有限責任公司であると仮定しよう。
本文では、中国政府の狙いは何か?として説明して?いる。簡単に書けば、中国政府が設置した経済特区にメガバンクが進出するからとあるが、これでは、中国投資有限責任公司が三大メガバンクの株式を所有する理由にちっともなっておらず、意味不明である。
例えば亀山にシャープの工場を誘致するために亀山市がシャープの株式を購入するだろうか?
繰り返すが、意味不明である。
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